耐圧試験のデータ

耐圧試験時に流れる電流の考え方と、静電容量からの概算方法を整理します。

耐圧試験時の充電電流計算

引込ケーブル、変圧器、高圧コンデンサ、同期発電機、PAS、VCTなどを追加して、事業場全体の充電電流を概算します。

追加予定の充電電流[mA] -
事業場全体の充電電流[mA] 0.0
機器 内容 静電容量 充電電流[mA] 操作
まだ構成が追加されていません。
引込ケーブル充電電流

追加された引込ケーブルの太さ(sq)と長さ[m]を、50Hz・三相一括10350V時のグラフと表に表示します。

引込ケーブル充電電流グラフ 各種CVケーブルのケーブル長に対する充電電流を示すグラフです。

データ参照元:株式会社 双興電機製作所 BCT-25K取扱説明書

引込ケーブルの充電電流計算方法

交流耐圧試験時に流れる電流は、主に被試験物の静電容量による充電電流です。 ケーブルが長い場合や、静電容量の大きい機器を試験する場合は、試験器の容量確認のために事前に概算しておきます。

充電電流[mA] = ケーブルごとの係数[mA/m] × ケーブル長[m]

係数はグラフ内の「実測に基づく参考値」を使用します。

例:8sqの場合 1.29[mA/m] × ケーブル長[m]

基本式

I = 2πfCV

I:充電電流[A]

f:周波数[Hz]

C:被試験物の静電容量[F]

V:試験電圧[V]

実務上の単位換算

静電容量をC[μF]、試験電圧をV[kV]で扱う場合は、次の式で充電電流をmA単位で概算できます。

I[mA] = 2πfC[μF]V[kV]

計算例

周波数50Hz、静電容量0.2μF、試験電圧10kVの場合、 I = 2 × π × 50 × 0.2 × 10 = 約628mA となります。

実際の試験では、試験器の容量、被試験物の状態、試験条件、現場の安全措置を確認したうえで判断します。

I = 2πfCV

f = 50Hz、V = 10350V

pFの値は C[pF] × 10^-12、μFの値は C[μF] × 10^-6 として計算します。

PASは経験からの仮入力として5mAで計算します。VCT、その他は充電電流[mA]を直接入力して合算できます。

計算に使用する静電容量表

6kV変圧器の対地間静電容量の概数[pF]

容量[kVA] 油入 単相 油入 三相 モールド 単相 モールド 三相
1016001300240360
2018003300240360
3019003500240360
5027003900240360
7520002700360480
10027003500360480
15031004100480600
20040004500600720
30041004800600720
500-6800-840

OF式高圧コンデンサの対地間静電容量の概数[pF]

容量[kvar] 静電容量[pF]
50600
75700
100900
150900
2001200
2501600
3001700
4002000
5002000

6kV同期発電機の対地間静電容量の概数[μF]

定格出力[kW] 静電容量[μF]
1700.029
2500.033
3000.042
5000.071
7000.11

データ参照元:株式会社 双興電機製作所 OCR-25CVKT取扱説明書(第6版)56ページ